「面白い」の種類は、1つじゃない。

こんばんは、森林です。

今日もテーマを決めることなく、今日あったことについて書きます。

 

 

 

【コロナで失われた飲み会】

 

流行病のせいで、飲み会という飲み会が無くなった。仲の良い友達や昔ながらの友人とのご飯としての飲み会はたまに行けているが、それでも出会いの場としての飲み会は無くなってしまった。

 

「友人の友人と出会うための飲み会」「会社の歓迎会としての飲み会」など、初めましてとか、肩を組んで仲良くなるためのオフラインな場所が無くなってしまった結果、苦しい思いをしている新社会人の人もいるんじゃないだろうか。新卒として入った会社で周りとの関係作りとしての出会いの場としての「飲み会」が無いのは悲しい。まあ、このご時世に構わず飲み会を開催してしまう会社はもっと嫌だけど。

 

今日は会社の先輩に「折角入ったんだから、飲みにつれてってあげないと可哀想だ」と言われた。4か月で会社を辞めてしまうような、プラプラしている僕みたいな若僧に良くしてあげようみたいに思ってくれていたことが嬉しかった。

 

僕は勝手に「会社の人は全員悪」と思い込んでいたのかもしれない。会社を辞めたいがために、会社にいる人を嫌いになろうとして、会社を嫌いになるために、会社の人を嫌いになっていたのかも。

 

まあ「会社を辞める」という目的は達成されたので良いんだけれども。だけど、もう少しだけ心を開いてもよかったのかな、と思う。

 

 

【2つのジャンルの狭間で】

 

話は変わって。最近、noteのジャンルをどういう方向に定めようかに迷っている。

 

「バイト先でガスコンロを爆発させて目を火傷したので、レモンサワーで冷やした話」とか「ジャンピング土下座をしたら足を骨折した話」とか、所謂「笑い話」でいくのか。

 

はたまた「会社を辞めたいという鬱鬱とした話」とか「カツセマサヒコの本を読んで僕が思ったこと」とか、「暗めの話」なのか。

 

 

noteを始めた当初は、前者のネタとして面白い話を中心にしようとしていた。ただ、過去エピソードの羅列になってしまうことや、下ネタや自虐を封印した為、どうしても書くのが難しい。「友達に居酒屋で話す」分には面白くできるのだが、「知らない人にネット上で書く」分には難しかった。

 

一方で暗めの話は、書きやすい。そして不思議と評判がいい。書いていても、自分の為になっている気がする。

 

なぜか。

それは前者が「エピソードトーク」なのに対して、後者は「内面の吐露」からだと思う。

 

 

「エピソードトーク」はオフラインな場所でも面白い。面白い文章は内容が面白いとされるように、その話が面白ければ「話し」だろうが「書き」だろうが、手段はなんだっていいのだ。

 

方や「内面の吐露」は、面白くない。「仕事を辞めたいという鬱憤とした想い」や「就活が上手くいかなかったときの話」は普通のテンションで話せないような真剣な話だ。そして真剣な話をする森林は、キャラじゃない。

 

だから自分のキャラに合わせるのであれば、前者のような「ネタとして面白い話」を書き続けるべきなんだろう。

 

 

【それでも読まれるワケ】

 

それでも、「内面の吐露」は比較的読まれている。

 

理由は2つあると思う。

 

1つは共感。

もう1つは発見だ。

 

 

共感。これは初めて僕の文章を読んでくれた人が抱く感情だ。全く知らない人の文章を読むとき、何を基準に好きか否かを判断するのか?それは共感するポイントが多いかどうかだと思う。

 

Twitterのいいね!は、共感指数だ。いいねには「面白い」とか「応援」とか色んな種類があるけれども、その中でもひときわ意味を持つのが共感だ。

 

そしてTwitterでは「誰が」呟いているかの前に「何を」呟いているかが大事になる。有名人やアーティストを除けば、ほとんどの場合が呟きの内容、つまり「コンテンツ」が見られている。

 

noteも同じように、森林という人を知る前にnoteを読み、共感を得たその上で「スキ(noteにおけるいいね!のようなもの)」が押される。つまり、初めましての人に向けては共感を多く生む内容を書くことが必要なのだ。

 

 

そして「内面の吐露」は、共感を得やすい。

 

 

「仕事を辞めたいけど辞められない」とか、「こんなハズじゃなかった人生」とかほとんどの人が共感してくれるだろう。さらに先述した通り「内面の吐露」はオフラインな場所では話せない場合が多いので、SNS上との相性もいい。

 

だから内面の吐露は読まれやすいんだと思う。

 

 

もう1つ、発見。

これは先ほどとは逆のパターンで、読者が元々の知り合いだった場合。

 

僕は普段率先してボケたり笑いを取りに行くタイプの人間なので、こういう暗いことを考えて生きていることが発見になるらしい。

 

ちょっと前に、仲の良い友人から「普段こんなこと考えていることが知れて面白い」というLINEが来た。僕自身も彼がそんな風に僕の文章を読んでくれているなんて知らなった。

 

 

そしてこの友人の言葉からもわかるように、面白いの種類は1つじゃない。

 

だから「面白い文章を書く」という目標を掲げながら、「ネタになるような話」と「内面の吐露」を書いている僕は、たぶん間違っていない。

 

今は「明け方の若者たち」や「破局」のような内面の暗い部分を表すような文章が好きな時期だし、仕事を辞めたり新しいことを始めたりする時期なので、そういう投稿が多くなる。

 

とはいえ、朝井リョウのような面白エッセイストに憧れる自分もいるので、これからは「ネタとして面白い話」と「暗い内面の吐露」を交互に更新していこうと思う。どっちとも面白く書けるように、これから頑張っていきたい。(2,272文字)