「地頭」とは、「考える力」と「考え抜く力」

こんばんは、森林です。

今日は会社の先輩の湯浅さん(仮名)とご飯に行きました。

 

引っ越し、結婚、仕事など様々なお話が出来ました。年上の方とご飯に行くという機会はあまりないので緊張しましたが、予想以上に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

しかし食事中、湯浅さんにこんなことを言われました。

 

「森林君はさ、地頭が良いよね」

 

僕は思わず言い返してしまいました。

「その地頭って、どういう意味ですか?」

 

 

 

 

 

 

【「地頭が良い」とは、考える力/考え抜く力】

 

湯浅さんは「確かに…!」と呟いた後で言葉を考え始めます。そして「考える力があるってことと、考え抜く力があるってことかな。」と結論付けました。

 

この「考える力」「考え抜く力」はを有していることが地頭の良さであると湯浅さんは言います。

 

以下はこの2つの力について、僕なりに考えた事です。

 

【考える力】

 

「考える力」は、課題に対してだけでなくありとあらゆる事象に対して「なぜ?」と疑問を持ったり、どういう原因の元その結果になったのかをを考えることだと思います。僕は普段これを意識しています。

例えばさっきの「地頭が良い」ってワードに対して「地頭ってどういう意味ですか?」と返した時、僕の頭ではこういうプロセスが構築されています。

 

・「地頭が良い」と褒められた、嬉しい。

→でもこれ前にも言われたな。なぜ?やっぱ俺は地頭が良いのかな

→地頭が良いってのは勉強じゃない頭の良さのことだよな。自分で考える力があるってことでいいのかな?

→なんとなくだけど就活の時に言われた「達観風」や「考えられそう」っていう揶揄と似ているな。もしかして皮肉?

→いやでもこの会話の流れと湯浅さんの性格を考えたら皮肉は言わない。多分本心。

→ん~分かんなよ~もう直接聞くか?

→「その地頭って、どういう意味ですか?」

 

この間、2秒くらい。

「地頭が良い」と褒められた瞬間、最後のセリフを発していました。反射的に「地頭ってどういう意味?」って思ったのもあるのですが、その思考プロセスを良く整理をしてみるとこんな感じになってました。

 

さらにこの思考プロセスを見てみると「?」が多いことが分かります。ざっとみても5個の「?」が散りばめられてる。

 

この「?」こそが「考える力」の正体だと思います。

 

 

 【考え抜く力】

 

一方の「考え抜く力」

これは結論を出すということです。「考える力」が思考プロセスの入り口だとすれば、「考え抜く力」は出口。

 

課題や疑問に持った事象に対して自分なりの結論を導き出すこと、これが「地頭」とされるものなのではないでしょうか。

 

「地頭」とは、思考の入り口である考える力と、思考の出口である考え抜く力を備えていること。

 

湯浅さんは他にも「物事を抽象化して説明できることでは?」と仰っていましたが、それは上記2つの思考力の結果だと思っています。

 

 

ていうか湯浅さん、俺の質問に対して即答でめちゃくちゃ良いこと言うな~すげえ~

 

 

 

【正解は広辞苑?】

 

では湯浅さんの解釈は正しかったのでしょうか?

こういう時は広辞苑を開くに限ります。

 

 

地頭【じあたま】
 かつらを用いない頭。地髪(じがみ)。

 

 

はったおすぞ!!(じがみ)じゃないんだよ!!読めるわ!!

 

 

 

【「地頭の良い人」と、そうでない人の本質的な違い】

 

広辞苑はあてにならなかったので、Googleで調べてみました。すると、元々「地頭」という言葉には上記のような言葉しか無いみたいです。

僕たちが普段使う勉強以外の頭の良さみたいな言葉は、2010年辺りからコンサル業界で使われてきた言葉らしいです。

 

つまり、後天的に意味付けされた言葉であり、辞典に収められるような公式な意味は無いということ。広辞苑、キレてごめんね。

 

だけど、地頭の良い人に関して言及している記事は見つけました。

Books&Appsの記事の1つ、安達裕哉さんが書いた『「地頭の良い人」と、そうでない人の本質的な違いはどこにあるか。』というものです。

 

blog.tinect.jp

 

結論として、次のように書いています。

 

 「地頭の良い人」というのは、同じ情報に接していても、そうでない人に比べて、そこから読み取ることができる情報が桁違いに多いのだ。

(中略)

地頭を良くしようとするならば、「インテリジェンス」を意図的に働かせることが必要なのだ。


この細部に気づく、意図を読み取る、内部の法則性を読み取る、などの意識の働きが強い人を、おそらくは「地頭の良い人」と呼ぶのだろう。

 

 「インテリジェンス」は知識とか知性とかを指す言葉です。ビジネスマンっぽく言い換えるとこれまでのインプットの総量とかになるのかな。

 

そのインテリジェンスを活かして、情報を深読みし、意図や内部を読み取る。これこそが「地頭」だと結論づけています。

 

読み取るっていうのは理解するってことなので、自分なりの結論を導き出すという意味では考え抜く力というのは案外正しいのかもしれない。

 

 

 

【地頭を身に付ける方法】

 

結論出ましたね。

①なぜ?という疑問の入り口を持つ
②インテリジェンスを蓄える為にインプットをこなす。

 

この2点さえ抑えていれば、きっと地頭の良い人になれるでしょう。

 

 

【まとめ】

 

今日のまとめです。

 

「地頭」とは「考える力」「考え抜く力」

「地頭」を良くするには?

→①なぜ?という疑問の入り口を持つ
 ②インテリジェンスを蓄える為にインプットをこなす。

 

以上です。

 

僕は普段から「なぜ?」や物事の裏側を考える癖があるので、そういう意味では地頭は良いのかもしれない。「地頭力」とでも言うのかな?

 

そして思えば「達観してる風」だの「考えられそう」って言われてたのは、自分なりの結論を出していても、それを実践していなかったからでは?要するに口だけの意識高い系だったってことでは?

 

 

あ、また「?」使ってるな。今日はこれでおわりです。(2,382文字)